口の周りが赤い原因と治し方|口囲皮膚炎や乾燥の正体を徹底解明

口の周りが赤い原因と治し方|口囲皮膚炎や乾燥の正体を徹底解明の重要ポイントをご紹介します。役立つ情報が詰まっています。

「口の周りが赤くてかゆい」「小さなブツブツができてヒリヒリ痛む」といった異変が現れたとき、皮膚の内部では何が起きているのでしょうか。皮膚科の臨床現場において、口の周りが赤い原因として診断されるケースは主に以下の6つのパターンに集約されます。

1つ目は、口周りの乾燥による赤みとバリア機能の低下です。口元は会話や食事などで絶えず激しく動くため、角層の水分が蒸発しやすい構造をしています。冬場の乾燥や過剰な洗顔によって角層の天然保湿因子(NMF)やセラミドが流出すると、わずかな外気や摩擦でも炎症反応が生じ、赤みやかゆみを引き起こします。

2つ目は、日常的なマスク荒れによる口周りの赤みです。マスクの内側は呼気によって高温多湿になりますが、着脱の瞬間に一気に水分が蒸散して肌の急激な過乾燥を招きます。さらに、不織布の繊維が擦れる物理的刺激が引き金となり、慢性的な接触皮膚炎へと移行する事例が目立ちます。

3つ目は、近年若い女性から中年層にかけて急増している口囲皮膚炎(こういひふえん)です。鼻の下から口の周囲、顎にかけて、ニキビに酷似した赤く細かい丘疹(ブツブツ)や膿疱が多発するのが特徴です。毛穴の常在菌バランスの乱れや、不適切なステロイド外用薬の連用が背景にあるケースが多く、一般的なニキビ治療薬や保湿ケアでは改善しない厄介な疾患です。

4つ目は、特定の物質に対する口の周りのアレルギーや接触性のかぶれです。毎日の歯磨き粉に含まれる発泡剤(ラウリル硫酸Naなど)や香料、リップメイク製品、特定の果物(マンゴーやキウイ、トマトなど)、あるいは歯科治療で用いられた金属などがアレルゲンとなり、口周りに強い赤みや腫れを生じさせます。

5つ目は、唇の境界や口角に炎症が広がる口唇炎と口角炎です。この2つには明確な違いがあり、唇全体の腫れや皮剥けを伴う口唇炎に対し、口角炎は唇の両端が切れて亀裂が入り、口を開けるたびに出血や痛みを伴います。口角炎はビタミンB群の不足や、カンジダ菌などの真菌感染が関与していることが少なくありません。

6つ目は、特に乳幼児や学童期に頻発する口の周りが赤い子供特有の「舐め皮膚炎(舌なめずり皮膚炎)」やよだれかぶれです。唇が乾燥した際に無意識に舌で唇の周囲を舐め回す癖があると、唾液に含まれる消化酵素(アミラーゼ等)が皮膚を溶かし、口の周りにリング状の鮮烈な赤みとガサガサを作り出します。

渡辺 美咲

渡辺 美咲

ガジェット&アプライアンスライター

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。

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