なぜ私たちは今、無性にスパイスを求めるのか?2026年、日本の街角で起きている「本格インド料理」大ブームの深層
なぜ私たちは今、無性にスパイスを求めるのか?2026年、日本の街角で起きている「本格インド料理」大ブームの深層についての疑問解決ガイドをお届けします。
かつて日本におけるインド料理といえば、コクのある濃厚なカレーと大きな焼きたてナンが主役だった。しかし2026年現在のグルメシーンを捉えると、その常識は完全にアップデートされている。今、話題を集めているのは、インド各地の多様な気候や文化が生み出した地域限定の郷土料理だ。
特に南インド料理の台頭には目を見張るものがある。米とウラド豆のグラインド生地を醗酵させて焼き上げるクレープ状の「ドーサ」や、蒸しパンのような「イドゥリ」、そしてハーブとスパイスが効いた爽やかなスープ「ラッサム」。油分が控えめでヘルシーなこれらのメニューは、日常の食事として胃に優しく、健康意識の高い日本の若者やビジネスパーソンの心をつかんで離さない。西インド・ゴア地方の酸味と辛味が絶妙なポークビンダルーや、ベンガル地方のマスタードが香る魚カレーなど、地域ごとの個性的な味わいを提供する専門店が各駅の徒歩圏内に続々とオープンしている。