「イギリス」と呼ぶのは日本だけ?知られざる正式名称の真実と、4つの国が織りなす2026年連合王国の現在地
「イギリス」と呼ぶのは日本だけ?知られざる正式名称の真実と、4つの国が織りなす2026年連合王国の現在地の背景について、分かりやすい解説を詳しくお届けします。
正式国号を解剖すると、この国家の構造が鮮明に浮かび上がる。「グレートブリテン」とは、イングランド、スコットランド、ウェールズが同居する大きな島そのものの地理的名称だ。一方、「北アイルランド」は隣のアイリッシュ海を隔てたアイルランド島の北東部に位置する。
1707年のイングランドとスコットランドの合同によって「グレートブリテン王国」が誕生し、1801年にはアイルランド全体を全域組み込んで「グレートブリテン及びアイルランド連合王国」となった。しかし20世紀初頭のアイルランド独立戦争を経て、1922年にアイルランド南部が独立。北部の6州のみが連合王国に留まる形となったことで、1927年に現在の「グレートブリテン及び北アイルランド連合王国」という名称が確定した。つまり、ひとつの国名の中に数百年におよぶ流血と妥協の歴史が凝縮されているのである。