ポケモン原点『カプセルモンスター』の幻の企画書と没設定を追う
ポケモン原点『カプセルモンスター』の幻の企画書と没設定を追うにまつわる最新トピックを詳しく紐解きます。
初期企画書の1ページ目を開くと、代表の田尻智氏が描いた手書きのフィールドマップと、不思議なモンスターたちの初期スケッチが目に飛び込んでくる。最初期の仕様書において、モンスターはフィールドで捕獲するだけでなく、町の「ショップ」で購入できる流通システムが想定されていた。モンスターごとに明確な価格設定が存在し、プレイヤーの資金力やカリスマ性といったステータスが捕獲難易度に直結するリアル志向の経済概念が組み込まれていたのだ。
没データの解析や残された開発メモからは、製品版である『ポケットモンスター 赤・緑』に惜しくも採用されなかった幻の怪獣たちが次々と浮上する。「コトラ」や「ゴロチュウ」といった愛らしい雷系モンスター、あるいは怪獣映画の匂いを色濃く残した重厚なデザイン群。容量制限の壁は厚く、プログラミングが進むにつれて数十体ものモンスターがコードの狭間へ消えていった。しかし、削ぎ落とされたからこそ、残された151匹のシルエットと生態系は研ぎ澄まされ、時代を超える普遍性を獲得した。