日本点字図書館の全貌と現在地|本間一夫の理念と利用法を徹底検証

日本点字図書館の全貌と現在地|本間一夫の理念と利用法を徹底検証にまつわる役立つ知識を分かりやすく発信ます。

日本点字図書館を語る上で欠かせないのが、全国の視覚障害者情報提供施設や公共図書館を結ぶ巨大ネットワークサピエ図書館の存在です。サピエ(Sapie)は、日本点字図書館と全国視覚障害者情報提供施設協会(全視情協)が共同で運営する視覚障害者情報総合ネットワークであり、同館はそのシステム管理および中核運用を一手に引き受けています。

同館の製作現場では、日々高度な専門性を備えた点訳・音訳作業が行われています。活字データを点字表記の規則に従って電子化する点訳と、アナウンス技術や専門用語の調査を経て正確に音読・録音する音訳。これらによって作られる録音図書(デイジー:DAISY)は、目次検索やしおり機能、再生速度の変更が自在に行える国際標準規格であり、利用者の読書環境を飛躍的に向上させました。

一般的なオーディオブックがエンターテインメントとしての朗読に重きを置くのに対し、日本点字図書館が製作するDAISY図書は、図表の解説、数式の読み下し、脚注の配置に至るまで、原本の情報を一切漏らさず客観的かつ正確に伝える「情報保障」の観点で作られています。この徹底した品質基準が、学習や学術研究、職業自立に励む視覚障害者から絶大な信頼を集める理由です。

中村 さくら

中村 さくら

マネー&キャリアエディター

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。

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