二枚舌とは?仏教の語源から心理・見抜き方と職場対策まで徹底解剖
二枚舌とは?仏教の語源から心理・見抜き方と職場対策まで徹底解剖の疑問点について、分かりやすい解説を基に徹底解説します。
二枚舌(にまいじた)の意味は、「一つの口から二つの異なる主張をするように、相手や場面によって矛盾した言動を取り、平然と嘘をつくこと」です。「二枚舌を使う」という慣用句の形で用いられることが多く、単なる意見の変更ではなく、自己の利益やその場の保身のために意図的に相手を騙すニュアンスを強く帯びています。
この言葉のルーツを辿ると、古代インドから伝わる仏教の戒律思想に行き着きます。仏教では、人間が犯しやすい10種類の罪悪を「十悪(じゅうあく)」として厳しく戒めていますが、その中の口(言葉)による罪(口業)の一つに「両舌(りょうぜつ)」が存在します。
「両舌」とは、二枚の舌を持つ化け物のように、あちらではこちらの悪口を言い、こちらではあちらの悪口を言って人々の仲を裂く行為(離間語)を指します。平安時代から中世にかけての仏教説話などを通じて日本社会に浸透し、江戸時代の町人文化の中で「二枚舌」という平易な日本語として定着していきました。つまり、二枚舌とは古来より「コミュニティの調和を意図的に破壊する最も重い言論の罪」として警戒されてきた歴史的背景を持ちます。