ひゃくえむ決勝の勝敗はどっち?トガシと小宮の結末とラストの真相
ひゃくえむ決勝の勝敗はどっち?トガシと小宮の結末とラストの真相についての最新情報をご紹介します。
物語の集大成となる日本選手権男子100m決勝。生まれつき足が速く「天性の才能」をアイデンティティとしながらも挫折を味わった主人公・富樫(トガシ)と、かつて足が遅くいじめられながらもトガシの言葉を胸に「狂気的な努力」でトップへ登り詰めた小宮(コミヤ)。二人が激突した決勝レースの勝敗の真相は、作中で明確な着順もタイムの数値も一切描かれていません。
決勝の号砲が鳴り、極限の集中(ゾーン)の中で二人は並んでゴールラインを駆け抜けます。胸の差、数ミリ単位の肉薄でフィニッシュした直後、スタジアムの電光掲示板には「1位」の表示や「9秒台」といったタイムの具体的な確定情報は映し出されません。カメラは順位表ではなく、倒れ込み、芝生の上で言葉を交わす二人の表情へとフォーカスされます。
読者が渇望した「トガシが勝ったのか、それとも小宮が勝ったのか」という白黒の決着を、作者の魚豊はあえて完全な空白(読者の解釈)として委ねました。これこそが本作が単なる少年漫画の勝敗論にとどまらず、純文学的な傑作と称される所以です。