羽田空港の滑走路4本、プロが教える運用の真相と最新動向を徹底解説
羽田空港の滑走路4本、プロが教える運用の真相と最新動向を徹底解説に関する深掘り解説を丁寧に解説いたします。
羽田空港の運用において最もダイナミックな特徴が、風向きによる滑走路の使い分けです。気象庁の観測データと風向風速計の数値に基づき、国土交通省の航空管制官が運用モードを決定します。
大別すると、秋から冬にかけて多い「北風運用」と、春から夏にかけて海風が吹き込む「南風運用」の2大パターンが存在します。
【北風運用の標準パターン】
北風が吹く日中、航空機は東京湾上空から北西に向かって着陸し、北向きに離陸します。 着陸機は主にA滑走路(34L)およびC滑走路(34R)を使用し、海側から滑走路に滑り込みます。一方、離陸機はC滑走路(34R)から北へ向かって飛び立つか、またはD滑走路(05)から東の東京湾方面に向けてテイクオフします。住宅地への騒音影響が極めて少ない安定したルートです。
【南風運用と都心上空ルート】
夏季の午後など南風が強まる時間帯(15時〜19時頃の特定時間)には、いわゆる「南風運用(都心上空ルート)」が発動します。この運用では、着陸機が埼玉県・東京都心上空(新宿・渋谷・品川など)を降下しながら南下し、A滑走路(16R)とC滑走路(16L)へ同時に着陸します。また離陸機はB滑走路(22)およびD滑走路(05)を使用します。都心の高層ビル群の間を縫うように降下するこのルートは、発着容量を大幅に拡大させた一方で、騒音対策や落下物防止対策が厳重に講じられています。