ピカチュウの10万ボルトは致死量?サトシが無事な理由と科学の真相
ピカチュウの10万ボルトは致死量?サトシが無事な理由と科学の真相について知っておくべき 注意点を厳選して解説いたします。
アニメ劇中において、ピカチュウが放つ電撃を浴びた人間は、髪の毛が逆立ち顔が煤(すす)で真っ黒になるものの、次のカットでは何事もなかったかのように立ち上がります。しかし、日本電気協会や労働安全衛生規則の基準に照らし合わせると、ピカチュウ10万ボルト人間への影響は本来なら軽傷で済むレベルを遥かに超越しています。
科学的に感電の危険性を評価する場合、重要なのは「電圧(ボルト:V)」の数値だけではありません。実際に人体へ致命的な損傷を与える主因は、体内を通過するピカチュウ10万ボルト電流アンペア検証によって明らかになります。人体実験や過去の感電事故事例の統計データによると、人体を流れる電流がわずか50〜100ミリアンペア(0.05〜0.1A)に達した時点で心室細動が誘発され、死に至るリスクが跳ね上がります。
乾燥した人間の皮膚抵抗値は約2,000〜5,000オームとされています。仮にオームの法則(電流=電圧÷抵抗)を単純適用した場合、10万ボルトの電圧がかかると体内には20〜50アンペアという、致死量の数百倍に及ぶ猛烈な電流が一瞬で駆け抜ける計算になります。この規模の電流が直撃すれば、体内組織の激しい熱破壊(急速な炭化)や心停止は免れません。
では、なぜ冬場のドアノブで起きる数千〜数万ボルトの静電気や、5万〜数十万ボルトを出力する護身用スタンガンで人間は即死しないのでしょうか。その理由は、放電時間が100万分の1秒単位と極めて短いか、機器側で電流が数ミリアンペア程度に厳格に制限されているためです。つまり、ピカチュウの放電現象が「超高電圧・極微小電流」のパルス放電であるならば、人間が失神や表面的な軽度の火傷程度で生存することは物理学的にも説明が成り立ちます。