ボン・ジョヴィ「イッツマイライフ」歌詞和訳とトミー&ジーナの真相
ボン・ジョヴィ「イッツマイライフ」歌詞和訳とトミー&ジーナの真相の詳細解説をご紹介します。役立つ情報がチェックできます。
本作のVerse 2には、長年のBon Joviファンを熱狂させた象徴的なフレーズが登場します。
This is for the ones who stood their ground
For Tommy and Gina, who never backed down
(これは自らの立場を貫き通した者たちへ、決して屈しなかったトミーとジーナのための歌だ)
この「トミーとジーナ」とは、バンドが1986年に世界中へ送り出した金字塔的ヒット曲『Livin' on a Prayer』の歌詞に登場する、若き労働者カップルの名前です。港湾のストライキで職を失った労働組合員のトミーと、ダイナーで身粉にして働き彼を支えるジーナ。ふたりはお金もなく厳しい現実に直面しながらも、「祈り(希望)を支えに生きていく」と誓い合いました。
なぜ14年の歳月を経て、ジョンは再び彼らの名前を歌詞に呼び戻したのでしょうか。当時のインタビューやドキュメンタリーでジョン自身が語った証言によると、曲作りの過程でリッチー・サンボラから「なぜ今さらトミーとジーナなんだ?」と一度は疑問を投げかけられたといいます。しかし、ジョンは「彼らは僕たち自身であり、懸命に今日を生きる世界中のファンそのものだ」と強く主張しました。
1980年代の若者だったトミーとジーナは、2000年のミレニアムを迎えて大人になり、家庭や仕事の重圧を背負う年代に差し掛かっていました。かつて夢を追っていた若者が、過酷な社会の荒波に揉まれてもなお「一歩も引かずに立ち向かっている(never backed down)」。彼らのその後を描くことで、この曲は単なる個人の若気の至りではなく、「挫折を知り、それでも誇りを失わない成熟した大人たちの応援歌」へと昇華されたのです。