風林火山の続き「陰・雷」の真相|信玄が省いた理由と孫子の奥義

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本来、専門的な漢籍研究者や一部の戦国愛好家に限られていた「陰・雷」の存在が、一般層へと急速に浸透した背景には、週刊少年ジャンプで連載された許斐剛氏のメガヒット漫画『テニスの王子様』の影響があります。

作中に登場する王者・立海大附属中学校の副部長、真田弦一郎は、武士道を体現するキャラクターとして当初「風・林・火・山」の4つの打球技を操る強敵として描かれました。しかし、全国大会決勝のシングルス1(対越前リョーマ戦)および準決勝(対手塚国光戦)において、真田は長年封印してきた究極奥義を解禁します。それこそが「風林火陰山雷(ふうりんかいんざんらい)」でした。

作中で描かれた「陰」は、あらゆる打球の太刀筋や初動の気配を消し去り、相手に打球のコースを一切予測させない心理的支配の技でした。また「雷」は、光のような神速で打球に追いつき、相手のラケットを弾き飛ばす直角軌道の超高速ショットとして視覚化されました。真田自身が「火は風に煽られ、山は雷に砕かれる」といった己の技同士の相克関係に苦悩しつつも、手塚を破るために隠し続けていた切り札として描かれたことで、当時の読者に鮮烈な衝撃を与えたのです。

SNSや知恵袋などのネットコミュニティでは当時、「真田の陰と雷は漫画の創作技なのか、それとも実在するのか」という議論が巻き起こり、『孫子』の原典に当たって「本当に実在する言葉だった」と知るファンが続出しました。ポップカルチャーが古典の教養を再発見させ、知的好奇心を刺激した好例といえます。

山崎 陸

山崎 陸

ガジェット&アプライアンスライター

最新のテクノロジーと生活デザインの融合をテーマに、国内外の最新トピックを発信しています。

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