なぜ家がタダ?「みんなの0円物件」のからくりと落とし穴を暴く

なぜ家がタダ?「みんなの0円物件」のからくりと落とし穴を暴くの真相や最新動向に迫る! 専門的な視点でまとめました。

「0円物件=完全無料の家手入れ」という言説は、実務の観点からは明白な誤りです。譲渡契約を結ぶ前に、次の3つの構造的リスクを正しく理解しておく必要があります。

第1に、「契約不適合責任(旧:瑕疵担保責任)の免責」が契約条項に盛り込まれる点です。無償で譲渡する以上、元の所有者が「雨漏りやシロアリ被害があっても責任を負わない」という条件をつけるのは取引通念上当然とされます。引き渡しを受けた翌日に屋根が崩落しようと、床下にシロアリが巣食っていようと、修繕費用は100%取得者が負担しなければなりません。

第2に、「再建築不可」の罠です。都市計画区域内にある物件の場合、建築基準法上の道路(幅員4m以上)に敷地が2m以上接していなければ、既存の建物を取り壊しても新しい家を建て直すことができません。建て替えができない土地は担保価値がゼロであり、後から売却しようとしても買い手はまず現れません。

第3に、「手放すことの極端な困難さ」です。「住んでみてダメならまた誰かに0円で譲ればいい」と安易に考える人がいます。しかし、アクセスが悪く老朽化が進行した物件を再び引き取ってくれる奇特な人がすぐに見つかる保証はありません。2023年からスタートした「相続土地国庫帰属制度」も、建物が存在する土地や境界不明の土地は申請すら却下されます。一度登記を移してしまえば、崩壊寸前の廃屋であっても死ぬまで維持管理責任と納税義務を背負い続けることになります。

山本 拓海

山本 拓海

ヘルス&ウェルネスアドバイザー

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。

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