「ズボンをはく」の漢字は履く・穿く?違いの理由と常用漢字ルール
「ズボンをはく」の漢字は履く・穿く?違いの理由と常用漢字ルールの真相について、最新情報を取りまとめてご紹介します。
文章の書き分けにおいて最も注意すべきなのが、常用漢字表における制限です。
文化庁が定める常用漢字表において、「履」には「リ/は・く」の音訓が認められていますが、「穿」には「セン/うが・つ」しか掲載されておらず、「は・く」という訓読みは表外音訓(常用漢字表にない読み方)とされています。
そのため、公用文作成の要領や大手新聞社・テレビ局が準拠する記者ハンドブックでは、以下のような表記ルールが定められています。
・公用文・ビジネス文書:常用漢字の範囲で表記するため、「ズボンを履く」または平仮名で「ズボンをはく」と書く。
・新聞・報道記事:読者の読みやすさと常用漢字基準を優先し、「はく」と平仮名表記にするか、「履く」で代用する。
・ファッション誌・文芸書:表現の情緒や語感を重視し、「デニムを穿きこなす」「美しいシルエットのスカートを穿く」のように積極的に「穿く」を用いる。