笹と竹の違いは大きさではない!皮と葉脈で見分ける決定的ポイント
笹と竹の違いは大きさではない!皮と葉脈で見分ける決定的ポイントを徹底追究! 読者が気になる トピックの裏側を凝縮して配信します。
春から初夏にかけて日本の食卓を彩るタケノコですが、ここにも笹と竹の境界線をめぐる興味深い事実が潜んでいます。長野県や新潟県、東北地方などで初夏の風物詩として絶大な人気を誇る「根曲がり竹(ネマガリダケ)」は、名前に「竹」と付いているものの、植物学上は完全に笹(チシマザサ)の若芽です。
雪の重みによって根元が弓なりに曲がって生えることからその通称がつきましたが、幹には皮がしっかりと残り、葉脈も平行脈そのものです。市場やスーパーに一般的に流通する「タケノコ」と、根曲がり竹をはじめとする「ササの筍」の違いを整理すると、その特性の差は歴然としています。
モウソウチクなどの一般的なタケノコは、地中に埋まっている段階で掘り起こす大型のもので、皮には茶褐色の毛がびっしりと生えています。成長が早いため収穫直後からシュウ酸などのアクが急速に増え、調理前には米ぬかや重曹を用いた徹底的な「あく抜き」が欠かせません。
対照的に、チシマザサの若芽である根曲がり竹は、指先から手首ほどの細さでスマートな形状をしています。最大の特徴は、エグみやアクが極めて少ない点です。採れたての新鮮なものであれば、あく抜きを一切せずに皮ごと直火で丸焼きにし、芳醇な香気とトウモロコシのような自然の甘みを楽しむことができます。名前に惑わされず構造を見極めると、身近な食材の正体が鮮明に見えてきます。