ケルニッヒ徴候とは何か?髄膜炎を見抜く陽性判定の角度基準を徹底解説
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神経学的診察では、ケルニッヒ徴候と類似した名称や手技が複数存在します。それぞれの検査手技と臨床的意義の違いを整理したのが下表です。
徴候・検査名詳細な手技と陽性所見主な鑑別対象・臨床的意義編集部の見解・臨床評価ケルニッヒ徴候 股関節・膝90度屈曲位から下腿伸展。135度未満で抵抗・激痛髄膜炎、くも膜下出血、腰仙髄膜病変両側性に出現するのが特徴。特異度は約95%と極めて高いブルジンスキー徴候 仰臥位で頭部を他動的に前屈させると、反射的に両側の股・膝が屈曲広範な髄膜刺激(特に全脊髄性)頸髄から腰髄までの強い膜牽引による防御反応で再現性が高い項部硬直 頭部を胸につけるように前屈させた際、頸部後面に強い抵抗感頭蓋内圧亢進、後頭蓋窩病変、髄膜炎最も基本的だが、高齢者の変形性頸椎症による偽陽性に注意ジョルトサイン 頭部を1秒間に2〜3回の速さで水平方向に回旋させ頭痛が増悪髄膜炎のスクリーニング(除外診断)感度が90%以上と高く、初期のふるい分けに極めて有用ラセーグ徴候 (下肢伸展挙上試験)膝を伸ばしたまま下肢を挙上し、70度以下で放散痛が出現腰椎椎間板ヘルニア、坐骨神経痛通常は患側のみの「片側性」。局所的な神経根圧迫を反映
特に国家試験や臨床で混同されやすいのがラセーグ徴候との違い です。ケルニッヒ徴候は「股関節と膝を曲げた状態から下腿を伸ばす」のに対し、ラセーグ徴候は「膝を伸ばしたまま下肢全体を持ち上げる(Straight Leg Raising)」という手技の違いがあります。また、ケルニッヒ徴候は広範な髄膜刺激を反映して原則として両側性 に現れますが、坐骨神経根の単一圧迫を見るラセーグ徴候は病変側のみの片側性 となる点が決定的な鑑別ポイントです。