鼻のめんちょうの治し方|激痛の理由と最速で治す市販薬&受診目安
鼻のめんちょうの治し方|激痛の理由と最速で治す市販薬&受診目安の詳細解説をご紹介します。役立つ情報が満載です。
多くの人が「少し大きな赤ニキビができた」と油断しがちですが、めんちょう(面疔)とニキビ(尋常性痤瘡)は、医学的には全く別の疾患です。ニキビの主原因が毛穴に詰まった皮脂をエサにして増殖するアクネ菌であるのに対し、面疔は皮膚の常在菌である黄色ブドウ球菌が毛包の深部へ侵入して引き起こす化膿性感染症(せつ、毛包炎の重症型)に分類されます。
鼻の周辺には、健康な肌であっても黄色ブドウ球菌が特に多く常在しています。普段は角質層のバリア機能によって侵入を防いでいますが、鼻毛を抜いたときの微小な傷、頻繁に鼻をかむ摩擦、無意識に鼻を触る癖などがきっかけとなり、毛根の奥深くまで菌が侵入します。菌が真皮から皮下組織にまで達すると、身体の免疫細胞が激しい炎症反応を起こし、大量の浸潤物質と膿を産生します。
鼻にできるめんちょうが耐え難い激痛を伴う最大の理由は、鼻の解剖学的構造にあります。鼻先(鼻尖部)や小鼻(鼻翼部)は、他の部位と比べて皮膚が非常に硬く、すぐ下にある軟骨組織と強固に結合しています。そのため、内部で炎症が起きて膿が溜まっても、皮膚が外側へ逃げることができません。狭い組織内で逃げ場を失った膿が急激に内圧を高め、周囲に網の目のように張り巡らされた知覚神経(三叉神経の枝)を強烈に圧迫し続けるため、何もしなくても心臓の拍動に合わせてズキズキと痛む特有の症状が現れます。