韓国ミュージカル『ファントム』の魅力!怪人との違いと歴代評判

韓国ミュージカル『ファントム』の魅力!怪人との違いと歴代評判にまつわる最新トピックを詳しく紐解きます。

日本のミュージカルファンの間で最も頻繁に議論されるのが、「劇団四季などでおなじみの『オペラ座の怪人』と何が違うのか」という疑問です。端的に言えば、アンドリュー・ロイド=ウェバー版が「ファントム、クリスティーヌ、ラウルの三角関係と甘美なゴシック・ホラー」に焦点を当てているのに対し、韓国で上演されているモーリー・イェストン版『ファントム』は「怪人エリックの人間的葛藤と親子の情愛」を物語の主軸に据えています。

韓国ミュージカル『ファントム』のあらすじを紐解くと、最大の特徴はエリックの母ベラドーヴァと、父である前支配人ジェラルド・キャリエールの秘められた過去が劇中で詳細に描かれる点にあります。第2幕では、超一流のバレエダンサーによる優美で残酷な回想バレエシーンが展開され、なぜエリックが仮面を被らざるを得なかったのか、母が彼に残した唯一の救いがなぜ「美しい歌声」だったのかが明かされます。ウェバー版のファントムが神秘的で支配的なカリスマとして描かれるのに対し、本作のエリックは傷つきやすく、母の愛を探し求め、玩具の鳥を愛でる繊細な青年として描写されるのです。この人間味に満ちたキャラクター造形こそが、観客の母性本能と共感を激しく揺さぶります。

阿部 裕樹

阿部 裕樹

エンタメ専門ジャーナリスト

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。

Share this article
Twitter Facebook Pinterest