オートクチュールとは何か?パリ発の最高級仕立て服、その真実と全貌
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「オートクチュール」と名乗るためには、フランス産業省(Ministère de l'Industrie)の監督のもと、パリ・クチュール組合が定める以下の厳格な条件をすべて満たさなければならない。これは単なる業界慣習ではなく、フランス政府が法的に保護した称号だ。
主な認定条件は以下の通りとされている。第一に、パリにアトリエ(工房)を持ち、常時15人以上の専任スタッフを雇用していること。第二に、各シーズン(年2回)、最低50点以上のオリジナルデザインをコレクションとして発表すること。第三に、ドレスと昼・夜のアンサンブルを含むこと。第四に、プレスおよびリアル顧客の両方に向けてコレクションを発表すること。そして、すべての衣服は顧客の採寸に基づき手作業を主体として制作されなければならない。
現在、正式なオートクチュールメゾンとして認定されているのは、シャネル、ディオール、ジバンシィ、ヴァレンティノ、ジャン=ポール・ゴルティエ、アレキサンダー・マックイーン(現在はサラ・バートン時代を経て再編中)など、世界でも約15〜20ブランドに過ぎない。歴史の長さと条件の厳しさを考えれば、この少なさは当然とも言える。なお、条件を満たさないが「準会員」や「招待会員」としてコレクションに参加するブランドも存在し、こちらは「ハウス・オブ・クチュール」や独自の高級仕立てブランドとして認識される。