荒利益(粗利益)とは?営業利益や純利益との違い・計算式を徹底解説
荒利益(粗利益)とは?営業利益や純利益との違い・計算式を徹底解説について押さえておきたい ポイントを分かりやすく解説いたします。
自社の粗利益率が高いのか低いのかを評価する際は、業界別のビジネスモデル特性を理解しておく必要があります。原価率が高い構造の業種もあれば、原価がほぼかからず販管費(人件費や開発費)が重い業種もあるためです。
経済産業省の企業活動基本調査などを基にした、主要業種の粗利益率の一般的な目安は以下の通りです。
- 情報通信・ITサービス業:約60%〜80%(形ある仕入れが少なく、開発人件費が販管費に計上されるため極めて高い)
- 飲食業・サービス業:約60%〜70%(食材原価率は30%前後に抑え、残りの粗利で店舗家賃やホール人件費を賄う)
- 製造業(メーカー):約20%〜35%(工場の設備投資や原材料費が売上原価に直結するため中間的な水準)
- 小売業:約20%〜30%(商品をそのまま仕入れて販売するため原価率が高く、薄利多売モデルが多い)
- 卸売業(商社・問屋):約10%〜15%(中間流通を担うため取扱高は大きいが、粗利益率そのものは低水準)
粗利益率が低い業界だからといって収益性が悪いとは限りません。回転率を高めて資本を素早く回すことで、大きな営業利益を叩き出すビジネスモデルも存在します。自社の属するセグメントの平均値と比較し、商品力や仕入れ力の優劣を測る指標として活用するのが鉄則です。