救急救命士の休みは実は多い?24時間勤務のリアルな休日実態を徹底解説

救急救命士の休みは実は多い?24時間勤務のリアルな休日実態を徹底解説の重要なポイントについて、専門知識を基に徹底解説します。

ネット上の掲示板やSNSで定期的に話題となる「救急救命士は平日に遊べるから休みが多い」という噂。この言説が生まれる最大の理由は、消防署における独特な交代制勤務スケジュールと「当直」「非番」の定義にあります。

全国の消防本部の多くは、職員を2班または3班に分ける交代制(2部制または3部制)を採用しています。3部制の場合、典型的なローテーションは「当直(朝8時30分〜翌朝8時30分)→ 非番(朝8時30分以降は拘束なし)→ 公休(完全な休日)」という3日周期の繰り返しです。

ここで重要なのが「当直」と「非番」の違いです。当直は24時間の拘束時間中に仮眠や食事を含みながら災害出動に備える勤務であり、非番はその当直が明けた日のことを指します。法的には非番の日は勤務日(前日からの継続)の終了後にあたりますが、朝の引き継ぎが完了して退庁すれば、その日の午前9時以降は完全に個人の時間となります。

つまり、3部制の救急救命士は「3日に1回しか出勤しない(出勤日数は月に10日前後)」ことになり、平日の日中に街中を出歩く姿が目撃されるため、周囲からは「いつも休んでいるように見える」という現象が生じます。カレンダー上の土日祝日に関係なくシフトが回るため、市役所や銀行、商業施設などが空いている平日に自由時間を確保できる点は、当事者にとっても大きなメリットとして語られます。

しかし、現場の生の声を取材すると、この「自由時間」には大きな落とし穴が存在します。夜間の連続出動で一睡もできなかった日の非番は、帰宅後に泥のように眠り続け、気づけば夕方や夜を迎えてしまう「睡眠負債の清算日」と化します。体感としての自由時間は、出動件数と睡眠時間の多寡に完全に左右されるのが実情です。

渡辺 美咲

渡辺 美咲

ガジェット&アプライアンスライター

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。

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