三日月以外も言える?意外と知らない月の形の名前と満ち欠けの順番を徹底解説
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満月を過ぎると、月は再び細くなっていきます。西洋では満ちていく月を「Waxing」、欠けていく月を「Waning」と機能的に分類するのが一般的ですが、日本の先人たちは満月を過ぎて遅く昇る月に対して、一晩ごとに異なる情感豊かな呼び名を与えました。
月の出の時刻は、1日ごとに平均して約50分ずつ遅くなります。満月を過ぎると、日没直後には月が昇ってきません。昔の人々は、暗くなった夜空を見上げながら「今夜はまだか」と月の出を待ちわびました。その待つ姿勢が、そのまま名前になっています。
・十六夜(いざよい / 月齢15〜16)
満月の翌日、少し遅れてためらうように昇ってくる月。「ためらう・躊躇する」を意味する古語「いざよう」が転じて「いざよい」となりました。
・立待月(たちまちづき / 月齢16〜17)
満月から2日後。日没後、暗くなった夕暮れに「今か今かと立って待っているうちに昇ってくる月」という意味です。
・居待月(いまちづき / 月齢17〜18)
月の出がさらに遅くなり、立って待つには足が疲れてしまうため、「座って(居て)待つ月」と名付けられました。
・臥待月(ふしまちづき / 寝待月・ねまちづき / 月齢18〜19)
夜がすっかり更けてもまだ昇らないため、「横になって(臥して)寝ながら待つ月」。午後9時〜10時頃になってようやく東の地平線から姿を現します。
・更待月(ふけまちづき / 二十日月・月齢19〜20)
夜が本格的に更けた深夜(午後10時以降)にならないと見られないことから名付けられました。静まり返った夜空を静かに照らします。
徐々に遅くなる月の出を、立つ、座る、寝転ぶと姿を変えながら追いかけた人々の暮らしぶりとユーモアが、これらの名前にそのまま息づいています。