じゃんけんのグーはなぜ出やすい?勝率統計と志村けん秘話の真相

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日本全国で当たり前のように使われている「最初はグー、じゃんけんぽん」というフレーズ。古来の伝統的な作法と思われがちですが、その歴史は半世紀にも満たない昭和後期のテレビ文化から始まっています。最初はグーの由来を紐解くと、国民的コメディアンである志村けん氏の名前に行き着きます。

発端となったのは、TBS系列の人気バラエティ番組『8時だョ!全員集合』の放送終了後、出演者やスタッフが集まった酒席でした。当時の特番インタビューや自著・手記で語られた「酒の席で誰が勘定を払うかを決める際、みんな酔っ払っていてタイミングが合わなかった」という生の告白が残されています。泥酔した面々が各自バラバラなリズムで手を出すため、勝負が成立しない事態が頻発しました。そこで志村氏が「まず全員でグーを出して、呼吸を合わせてから勝負しよう」と号令をかけたのが、この合言葉の誕生の瞬間です。

この便利な作法は、志村氏が番組内のコント企画「仲本・志村のじゃんけん決闘」へ持ち込んだことで一気に加速しました。土曜夜のゴールデンタイムを通じて全国の小学生の間で瞬く間に模倣され、1970年代末から1980年代初頭にかけて列島全体へ定着しました。日本のじゃんけんの歴史を辿れば、中国から伝来した「虫拳」や江戸時代末期の「三すくみ拳」など数多くの拳遊びが存在しますが、現代の日本人が共有するリズムとフォーマットを決定づけたのは、紛れもなく昭和のテレビカルチャーと志村氏の機転でした。

阿部 裕樹

阿部 裕樹

エンタメ専門ジャーナリスト

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。

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