カーリングのストーンなぜ高い?重さ20Kgと神秘の島に隠された真実

カーリングのストーンなぜ高い?重さ20Kgと神秘の島に隠された真実の基礎知識と応用に迫る! わかりやすい言葉でご紹介しています。

カーリングのストーンが高価な最大の要因は、原材料となるスコットランド産花崗岩の希少性にあります。世界最高峰の大会で使用される公式ストーンは、スコットランド西岸沖に浮かぶ無人島「アルサクレイグ島(Ailsa Craig)」から採掘された岩石によって、ほぼ独占的に作られています。

氷点下のリンクでストーン同士が秒速数メートルの速度で激しく衝突した際、一般的な岩石では内部に含まれる微細な水分が凍結・膨張し、分子レベルの歪みから一瞬で粉砕してしまいます。しかし、アルサクレイグ島で産出される特殊な花崗岩は極めて緻密な結晶構造を持ち、吸水率がほぼ0%という奇跡的な性質を備えています。

さらに、現代の最高級ストーンは1種類の石だけで作られているわけではありません。氷と接する底面(ランニングエッジ)には、世界で最も低吸水率を誇る希少な「ブルーカーリングストーン(Ailsa Craig Blue Hone)」をディスク状にくり抜いてインサート。そして側面(ストーキングバンド)には、激しい衝撃を吸収する粘り強い「コモン・グリーン(Common Green)」を組み合わせたハイブリッド構造が採用されています。

アルサクレイグ島は現在、野鳥保護区に指定されており、岩石の採掘は数年に一度、限られた環境配慮型の計画採掘しか許可されていません。1851年創業の老舗メーカー「ケイズ・オブ・スコットランド(Kays of Scotland)」の熟練職人が、数トン単位の原石から手作業で削り出し、ダイヤモンド工具でミリ単位の研磨を施すことで、過酷な衝撃に耐えうるストーンが完成します。

橋本 菜々子

橋本 菜々子

トレンドリサーチャー

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。

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