来夢来人」の読み方と意味は?チャップリンからスナックへ繋がる意外な真相
来夢来人」の読み方と意味は?チャップリンからスナックへ繋がる意外な真相について押さえておきたい 理由を分かりやすい構成で解説いたします。
「来夢来人」という四文字が全国のお茶の間に決定的なインパクトを与えた契機は、1980年1月にリリースされた小柳ルミ子 来夢来人のスマッシュヒットでした。作詞を手掛けたのは阿久悠と並び昭和歌謡の黄金期を牽引した岡田冨美子、作曲は稀代のメロディメーカーである筒美京平という黄金コンビです。
来夢来人の歌詞と経緯を辿ると、舞台となるのはまさに繁華街の片隅にあるスナック「来夢来人」です。愛の終わりを予感しながらカウンターの隅でグラスを傾ける女性の切ない心情が、哀愁を帯びたメロディとともにドラマチックに描かれました。岡田冨美子は当時、実際に街角で見かけたスナックの看板からインスピレーションを得たと伝えられており、大人の男女の交差点としてのスナック像を楽曲に見事に定着させました。この楽曲のヒットによって、「来夢来人=大人の社交場・哀愁漂う酒場」というパブリックイメージが日本全国に定着することになります。
それから約20年余りを経た2002年、この言葉は新たなクリエイターの手によって再び脚光を浴びます。声優・アーティストとして絶大な支持を集める坂本真綾 来夢来人(シングル『ヘミソフィア』カップリング曲)の存在です。作詞を坂本真綾本人、作曲・編曲を名匠・菅野よう子が担当したこの楽曲では、昭和歌謡の湿り気とは打って変わり、幻想的でノスタルジックな音像の中に「光と影」「夢を追う魂の彷徨」が詩的に表現されました。同じ「来夢来人」というモチーフを用いながらも、世代とジャンルを超えて新たな芸術的解釈へと昇華された好例です。