レイトン教授のイラストレーター長野拓造の現在と退社説の真相
レイトン教授のイラストレーター長野拓造の現在と退社説の真相にまつわる役立つ知識を詳しく紐解きます。
『レイトン教授』シリーズの象徴ともいえるビジュアルを創出した長野拓造氏は、1979年6月1日生まれ、福岡県大牟田市出身のデザイナーです。ゲーム業界の第一線で活躍するトップクリエイターとしては、極めて珍しいバックグラウンドを持っています。
長野氏の芸術的ルーツは、多摩美術大学美術学部絵画学科の「日本画専攻」にあります。ゲーム業界のデザイナーといえば、CGデザインやアニメーション学科、現代イラストレーション出身者が主流を占めるなか、伝統的な岩絵の具の質感や余白の美学、繊細な輪郭線を学ぶ日本画を修めた経歴は異色の極みといえます。大学卒業後はゲーム会社ではなく一般の出版社に就職し、書籍デザインやエディトリアル業務に従事しました。この編集・出版現場で培われた「紙の上での視線誘導」や「読者の目を引くレイアウト感覚」が、のちのゲーム画面設計において大きな武器となります。
転機が訪れたのは2005年、株式会社レベルファイブへの入社でした。当時、すでに『ドラゴンクエストVIII 空と海と大地と呪われし姫君』などの開発で確固たる地位を築きつつあった同社が、自社パブリッシングのオリジナルタイトルとして社運を賭けて立ち上げたプロジェクトこそが『レイトン教授』でした。日本画の素養と出版デザインの経験を併せ持つ長野氏の起用が、ゲームの枠組みにとらわれない奇跡的なビジュアルを生み出すことになります。