セイヨウオトギリソウ含有食品の罠|厚労省が警告する危険な飲み合わせ
今注目を集めている セイヨウオトギリソウ含有食品の罠|厚労省が警告する危険な飲み合わせについて、多角的な視点をご紹介しています。
セイヨウオトギリソウの相互作用において、薬を無効化させるCYP3A4誘導と並んで恐れられているのが、神経伝達物質の過剰蓄積による毒性発現です。その代表格がセロトニン症候群の危険性です。
西洋ハーブ療法において、セイヨウオトギリソウは古くからうつ病や不眠への効果効能が期待されてきました。有効成分のヒペリシンやヒペルフォリンは、脳内シナプスにおけるセロトニンやノルアドレナリンの再取り込みを阻害する作用を持ちます。これは現代の精神科で広く処方される抗うつ薬(SSRI:選択的セロトニン再取り込み阻害薬など)と極めて類似した作用機序です。
問題は、処方薬の抗うつ薬を服用している人が「薬の量を減らしたい」「ハーブなら安心だから上乗せしよう」とセイヨウオトギリソウを併用した瞬間に起こります。両者の作用が重複し、脳内のセロトニン濃度が許容量を超えて跳ね上がることで、以下のような急性中毒症状を引き起こします。
初期には発汗、手の震え(振戦)、落ち着きのなさ、下痢といった症状が現れますが、進行すると40度を超える高熱、異常な筋硬直、錯乱状態に陥り、横紋筋融解症や多臓器不全を併発して命を落とすケースすらあります。精神的な不調を抱えている人ほど、サプリメントの併用に潜む猛毒性に気づきにくいという構造的な罠が存在します。
単独摂取であっても、決して無害ではありません。セイヨウオトギリソウ特有のサプリメントの副作用として、日光を浴びた皮膚が赤く腫れ上がる「光線過敏症」が知られています。日焼け止めを塗っていても強い炎症や色素沈着を起こす事例があり、屋外での活動が多い人は特に注意を要します。そのほか、消化器系の胃もたれ、めまい、慢性的な頭痛など、体質によって様々な拒絶反応が現れます。