セカオワ『虹色の戦争』歌詞の意味とは?深瀬の思想と制作秘話を解剖

セカオワ『虹色の戦争』歌詞の意味とは?深瀬の思想と制作秘話を解剖の疑問点について、専門知識を詳しくお届けします。

本作が収録されたアルバム『EARTH』は、メンバー自らが印刷工場跡地を改装して作り上げたライブハウス「club EARTH」の地下室で産声を上げました。当時の取材テープや雑誌の回顧録によると、メンバーは極貧生活のなか、作業着を着て防音壁を貼り、ホコリまみれになりながら共同生活を送っていました。先行きの見えない絶望、精神医療施設での入院経験、自分自身の存在価値を模索していたFukaseの葛藤が、この空間には凝縮されていたのです。

当時のインタビューにおいて、Fukaseは「ただ綺麗な言葉を並べただけの音楽」に対する違和感を幾度となく吐露していました。世界は美談だけで回っているわけではないという残酷な現実。地下室という密閉された空間で、社会と自分たちの距離感を客観的に見つめ直したからこそ、「ポップで耳馴染みが良いのに、歌っている内容は恐ろしい」というセカオワ特有のシニカルな表現手法が完成しました。

『虹色の戦争』は、単なる思いつきのファンタジーではなく、極限状態の共同生活と社会に対する強い違和感という生々しいリアリティから絞り出されたセカオワ 初期名曲の金字塔なのです。

林 結菜

林 結菜

ライフスタイル編集者

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。

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