ホールトマトとは?カットトマトとの決定的な違いと劇的においしい活用術

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ホールトマトとは、皮を湯むきしたトマトを丸ごとジュース漬けにして加熱殺菌した缶詰のことです。多くの人が「カットトマトはホールトマトを細かく刻んだだけのもの」と誤解していますが、ここには決定的な事実が隠されています。

両者の最大の違いは「使われているトマトの品種」にあります。ホールトマトの主原料は、主にイタリア原産の「サンマルツァーノ種」に代表される長卵型の加熱用トマトです。この品種は果肉が厚く水分が少なめで、種周辺のゼリー質が少なく、加熱すると細胞壁が素早く崩れて濃厚なとろみと強い旨味(グルタミン酸)を生み出す特徴を持っています。

対するカットトマトは、一般的に「ラウンド種」と呼ばれる丸型のトマトが使われています。カットトマトは加熱しても果肉の形が崩れにくく、爽やかな酸味が残るよう設計されているため、サラダのトッピングやさっと火を通すだけのパスタ、ミネストローネのように具材の食感を残したいスープに向いています。

つまり、「トロトロに煮込んで濃厚な旨味を出したいときはホールトマト」「果肉の粒感やフレッシュな酸味を残したいときはカットトマト」という使い分けが、料理を失敗させない鉄則です。

山口 彩花

山口 彩花

写真家・フォトエディター

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。

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