弥生時代の髪型の真実!美豆良と卑弥呼の結髪を最新考古学で完全解剖

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これまで長年、歴史学界において「美豆良は古墳時代特有のものであり、弥生時代にはまだ存在しなかったのではないか」という懐疑論が根強く囁かれていました。人物埴輪が豊富に出土する古墳時代と異なり、弥生時代の遺物から有機物である毛髪が残るケースは極めて稀だったためです。

その定説を覆した決定打が、佐賀県神埼郡に位置する国指定特別史跡・吉野ヶ里遺跡の発掘調査でした。墳丘墓エリアに整然と並ぶ甕棺墓のうち、有力者のものと目される甕棺の内部を精査したところ、頭骨の耳の上の位置から、丁寧に束ねて巻かれた人毛の塊がそのままの状態で検出されたのです。

保存処理と顕微鏡観察の結果、その毛束は植物の細い繊維で強固に結束されており、頭部の左右両側で独立して結われていたことが確認されました。この世紀の大発見によって、「弥生時代中期から後期にはすでに美豆良が存在していた」事実が、揺るぎない物的証拠とともに立証されたのです。

現代でも再現可能!美豆良の結び方と構造ステップ

出土遺物と民俗資料を突き合わせると、当時の美豆良の結び方(みずらの作り方)は極めて合理的でした。現代のヘアセットでも応用可能な基本工程は以下の通りです。

  1. 正中線でのブロッキング:髪全体を前頭部から後頭部にかけて、櫛を用いて中央で左右均等に2分割します。
  2. サイドでのポニーテール形成:左右の髪をそれぞれ耳の上、もしくは耳のやや前方(こめかみ付近)の位置で集約します。
  3. 二つ折りとループ成形:毛束を二つ折りにし、毛先を根元側へ折り返して楕円状の「輪」を作ります。
  4. 元結(もとゆい)による結束:靭皮(じんぴ=麻や藤の樹皮繊維)で作った紐を使い、折り返した根元部分を幾重にも巻き付けて固定します。長髪の場合は、毛束で8の字を描くように交差させてボリュームを出しました。

この結び方によって作られた美豆良は、頭部への衝撃を緩和するクッションの役割を果たし、弓を引く際や接近戦でも視界を遮らない優れた実用性を誇っていました。

井上 凛

井上 凛

シニアコンテンツプロデューサー

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。

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