ドライクリーニングとは?水洗いとの違いや落ちない汚れの真実を解説
ドライクリーニングとは?水洗いとの違いや落ちない汚れの真実を解説の背景について、専門知識を基に徹底解説します。
市販の洗剤に「ドライマーク用洗剤」「おしゃれ着洗い」と書かれているのを見て、「自宅の洗濯機でもドライクリーニングができる」と勘違いしているケースが後を絶ちません。しかし、これは家庭用品品質表示法や洗濯化学の観点から見ると完全に誤った認識です。
衣類のタグに記載されている洗濯表示(JIS L 0217および国際規格ISO 3758に準拠した新JIS表示)において、「丸(〇)の中にPやF」が書かれたマークは「商業クリーニング業者によるドライクリーニング処理が可能」であることを示すプロ向けの指示記号です。丸にバツ(×)がついている場合は、ドライクリーニング禁止を意味します。
家庭で行う「おしゃれ着洗い」は、中性洗剤を溶かした「水」を使って弱水流や手洗いで洗う行為に過ぎません。石油系溶剤を家庭用の全自動洗濯機に投入することは、引火や爆発、有毒ガス発生、プラスチック部品の溶解など極めて重大な安全上の危険を伴うため、法律的にも物理的にも不可能です。
「自宅で洗える」と記載された衣類であっても、洗濯表示に「水洗い不可(桶にバツ印)」があるウール100%のテーラードジャケットなどを家庭で洗ってしまうと、どれほど高価なおしゃれ着洗剤を使っても繊維が水分を吸って激しく縮み、二度と元の形状に戻らなくなるリスクがあります。家庭でのケアは「手洗い可能マーク(桶に手を入れているマーク)」があるものにとどめ、水洗い不可の仕立て服は迷わずプロのドライクリーニングに任せるのが鉄則です。