赤ちゃんの噴水状嘔吐はなぜ?肥厚性幽門狭窄症のサインと手術・入院全知識
赤ちゃんの噴水状嘔吐はなぜ?肥厚性幽門狭窄症のサインと手術・入院全知識の真相について、専門知識を取りまとめてご紹介します。
赤ちゃんの激しい嘔吐に直面した際、保護者が迷わず適切な行動を取るための「受診判断基準」をまとめました。
【即座に小児科・夜間救急を受診すべきレッドフラグ】
- 生後2週〜2ヶ月の赤ちゃんが、2回以上連続して前方に吹き飛ぶような噴水状嘔吐をしたとき
- 吐いた後すぐに激しく泣き、強い力でミルクを欲しがる動作を繰り返すとき
- 半日以上おしっこが出ていない、泣いても涙が出ない、口の中がカラカラに乾いているとき
- 頭のてっぺんにある柔らかい部分(大泉門)が明らかにペコッと窪んでいるとき
- 吐いたものに濃い緑色(胆汁)や血液が混ざっているとき
【家庭で焦らず様子を見てもよいケース】
吐いた量が口元からスタイや服を濡らす程度であり、吐いた後も機嫌よく眠り、1日6回以上の排尿と順調な体重増加(母子手帳の成長曲線に沿っている)が確認できている場合は、生理的な吐き戻しの可能性が高いため、次回の定期健診等での相談で差し支えありません。
【家族の心のケア:親の責任ではないという事実】
生後1ヶ月前後は、産後のホルモンバランスの乱れと睡眠不足により、母親・父親ともに精神的な限界を迎えやすい時期です。その最中に赤ちゃんがミルクを吐き続けると、「自分の授乳姿勢が下手だからだ」「母乳の質が悪いのではないか」と思い詰めてしまう母親が後を絶ちません。
しかし、肥厚性幽門狭窄症は解剖学的な筋肉の肥厚によるものであり、親の抱き方、飲ませ方、授乳間隔、母乳の成分とは一切関係がありません。自分を責める必要は全くなく、赤ちゃんの異変に早く気づいて小児科へ連れて行ったこと自体が、保護者としての最良のファーストアクションです。