プーチンと安倍晋三「蜜月」の真相|27回会談と領土交渉の全貌
プーチンと安倍晋三「蜜月」の真相|27回会談と領土交渉の全貌の要点を分かりやすくまとめてご紹介します。
長門会談の最大の「成果」として華々しく発表されたのが、北方四島における「共同経済活動」の協議開始でした。海面養殖、温室野菜栽培、風力発電、観光開発などの分野で日露双方が協力し、島民と旧島民の相互理解を深める構想でした。
しかし、この取り組みは最初から決定的な論理的矛盾を孕んでいました。日本側は「日本の主権を侵さない特別な制度」を求めたのに対し、ロシア側は「ロシアの国内法の下での投資」を頑として譲りませんでした。ロシアの主権下で事業を行えば、日本がロシアの領有権を追認することになり、憲法上も外交上も絶対に容認できません。
結果として、官民合同の現地調査団が数回派遣されたものの、実質的な合弁事業が立ち上がることは一度もありませんでした。元島民が高齢化し、平均年齢が85歳を超える中で、「生きているうちに故郷へ」という痛切な願いは、実効性のない作業部会の書類の中に埋もれていったのです。