なぜ航空図や国連旗に?正距方位図法の仕組みと驚きの真実

なぜ航空図や国連旗に?正距方位図法の仕組みと驚きの真実とはどんな影響があるのか? 詳しい意味を丁寧に紐解いて紹介します。

正距方位図法を理解する上で、多くの人が陥りやすい致命的な勘違いが2点存在します。それは「どの2点間でも距離が測れるという誤解」と「外周の円が何を示しているかという見落とし」です。

誤解1:「どこからでも距離が正しい」わけではない

「正距」という名称がついているため、地図上の任意の2点間に定規を当てれば距離が測れると思われがちですが、それは完全な誤りです。正距方位図法において距離と方位が正確に保証されるのは、「図の中心から任意の地点を結ぶ場合」に限定されます。例えば、東京を中心とした正距方位図法において、「ロンドンとニューヨークの距離」や「シドニーからカイロへの方位」を定規や分度器で直接測っても、算出される数値はデタラメなものになります。2地点間の距離や方位を正確に知るには、必ずその一方を中心にした地図を新しく再描画しなければなりません。

誤解2:最も外側の円周は「たった1つの点」である

正距方位図法で地球全体を描いたとき、外周を形成する一番外側の円は、幾何学的には「線」ではなく「1つの点」です。その点こそが、中心地から地球の裏側にあたる「対蹠点(たいせきてん)」です。東京を中心とした場合、地球の裏側であるウルグアイやブラジル沖の大西洋が対蹠点となります。本来は1つの小さな点が、地図の外周360度全体に引き伸ばされて表現されているため、地図の端に行けば行くほど大陸の形状や面積は壊滅的に横へ引き伸ばされ、原型をとどめないほどの激しい歪みが生じます。

山崎 陸

山崎 陸

ガジェット&アプライアンスライター

最新のテクノロジーと生活デザインの融合をテーマに、国内外の最新トピックを発信しています。

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