なぜ青や紫で食欲が失せるのか?色彩心理学が暴く食欲減退色の正体
なぜ青や紫で食欲が失せるのか?色彩心理学が暴く食欲減退色の正体について重要なポイントを解説いたします。詳細な分析をチェックしてください。
詳細を見る
「食欲減退色」とは、視覚に入った瞬間に脳が美味しそうという判断を保留、あるいは拒絶し、食事への衝動を鈍らせる色彩の総称を指す。代表格として挙げられるのが青(ブルー)や紫(パープル)であり、次いで黄緑(未熟色)や黒・灰色(ダークトーン)が続く。
これらの色がなぜ食欲を削ぐのか。その最大の理由は、人類が数百万年におよぶ狩猟採集生活の中で培ってきた「本能的警戒色(毒・腐敗のシグナル)」にある。自然界において、鮮やかな青色や濁った紫色をした動植物は極めて稀であり、その多くは猛毒を持つカエルやキノコ、あるいは細菌が繁殖して腐敗・酸化した肉や植物である場合が多い。
先祖たちが生き残るために獲得した「青や紫の異様な物体は口に入れてはならない」という生存本能が、現代に生きる私たちの遺伝子にも強固にプログラムされている。そのため、たとえ成分が無害なカレーやスイーツであっても、視覚が青色を捉えた瞬間に脳の扁桃体が危険信号を発信し、反射的に唾液の分泌をストップさせる構造になっている。