なぜアメリカの州名?バーモントカレー由来とりんごハチミツの真相
なぜアメリカの州名?バーモントカレー由来とりんごハチミツの真相の真相について、専門知識を取りまとめてご紹介します。
バーモントカレーが誕生した1963年(昭和38年)当時、日本の市販カレー市場は「辛い大人の料理」が当たり前でした。当時のカレールーは刺激が強く、小さな子どもが同じメニューを食べることは困難であり、母親は子ども用と大人用で別々の料理を用意するか、子どもが成長するまでカレーを食卓に出さないという選択を迫られていました。
そこでハウス食品が掲げたのが、「家族みんなが同じひとつの鍋を囲んで笑顔で食べられるカレー」というまったく新しいコンセプトでした。しかし、その開発プロセスは困難を極めました。
スパイス本来の香りと風味を損なわずに辛味だけを抑え、まろやかなコクと甘みを引き出すため、試行錯誤の末にたどり着いたのが「すりおろしリンゴ」と「純粋ハチミツ」の黄金比率です。スパイスの尖った刺激をリンゴのペーストとハチミツの自然な糖分が包み込み、それまでにないフルーティーでまろやかな味わいが完成しました。
発売当初は社内や流通業界から「甘口のカレーなど売れるはずがない」と猛烈な反対を受けたものの、店頭試食販売を展開すると子育て世代の母親層から熱狂的な支持を獲得。発売からわずか数年で、日本のカレー市場の勢力図を塗り替えるメガヒット商品へと成長を遂げました。