カスタネットはなぜ赤青?日本独自に進化した歴史と正しい叩き方

カスタネットはなぜ赤青?日本独自に進化した歴史と正しい叩き方の重要なポイントについて、専門知識を詳しくお届けします。

ネット上のQ&Aサイトや雑学系アカウントで頻繁に見かける言説に、「昔の小学校では、男子が青一色のカスタネット、女子が赤一色のカスタネットを持たされていた」というものがあります。

しかし、文具メーカーの社史や教育打楽器の保管資料を精査すると、「男女別々に単色カスタネットを配布して運用していた公立校の事実」は極めて例外的、あるいは誤認であることがわかります。

先述の通り、冨澤有為男氏が考案した最初期の段階で「在庫管理の破綻」が予見されたため、量産販売された「ミハレス」は最初から上下赤青のコンビネーションでした。「男女別に分かれていた時代があった」と語られる話の多くは、開発段階の検討エピソードが曲解され、「昔は別々だった」という都市伝説として人口に膾炙してしまった結果です。

また、発達心理学や色彩心理学の観点からも、赤と青という反対色の配置は、幼少期の子どもが「表と裏」「能動面と受動面」という空間認識を直感的に把握する上で極めて優れたデザインであると再評価されています。ジェンダーフリー教育が進む2020年代半ばの現在においても、男児・女児という枠組みを超えて「機能美に優れた学習ツール」として教育現場に残り続けているのです。

山本 拓海

山本 拓海

ヘルス&ウェルネスアドバイザー

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。

Share this article
Twitter Facebook Pinterest