ヤモリのオスメス見分け方決定版!尾の膨らみと前肛孔で見抜くプロの技
ヤモリのオスメス見分け方決定版!尾の膨らみと前肛孔で見抜くプロの技にまつわる最新トピックを分かりやすく発信ます。
ヤモリの性別を特定する際、背中の模様や体色、頭部の大きさといった外見のみで判断するのは危険です。ヤモリ科の仲間は体色をある程度周囲の明暗に合わせて変化させる能力があり、個体差も大きいためです。プロが現場で必ず確認するのは、腹側・総排泄孔まわりの微細な形態学的差異に集約されます。
特に重要なのが、ヤモリの総排泄孔と膨らみ、そしてヤモリの前肛孔の確認方法の2大アプローチです。爬虫類解説メディア『生き物語り』や専門誌の臨床レポートでも、この下腹部アプローチが最も再現性の高い鑑識法として推奨されています。
1. 尻尾の付け根の違い(ヘミペニスサックの有無)
成熟したオスのヤモリには、総排泄孔(便や尿酸、生殖口を兼ねるスリット)のすぐ後方、すなわちヤモリの尻尾の付け根の違いに顕著な特徴が現れます。オスは交尾時に使用する対になった生殖器「ヘミペニス」を尾の基部内部に収納しているため、総排泄孔のすぐ後ろが左右2つにポコッと盛り上がります。これをヤモリのヘミペニスサック(陰茎嚢)と呼びます。
一方、メスにはヘミペニスが存在しないため、総排泄孔から尾にかけてのラインが極めて平坦、もしくは緩やかな傾斜を描いてスリムに窄(すぼ)まっていきます。健康なヤモリであれば、透明なプラケースに入れて下側から腹部を見上げるだけで、オスの明らかな双峰状の膨らみを肉眼で視認できます。
2. 前肛孔の確認(分泌孔の列)
もうひとつの決定打が、総排泄孔のわずか前(頭側)の下腹部に位置する「前肛孔」です。成熟したオスは、後肢の付け根の間に数個から十数個(ニホンヤモリでは約6〜9個程度)の微細な孔が横一列、あるいは浅いV字状に並びます。この孔からはフェロモンや縄張りを示すワックス状の分泌液が分泌されており、拡大ルーペで見ると穴が開いていることが明瞭に分かります。
メスにも痕跡的な鱗の凹みが見られる場合がありますが、穴として開口しておらず、分泌物で目立つこともありません。ニホンヤモリのオスメス見分け方において、ヘミペニスサックの膨らみと前肛孔の開口が揃っていれば、オスであると100%断定できます。