スカイツリー竣工日の真相と開業日との違い|震災を越えた技術の全貌
話題沸騰中の スカイツリー竣工日の真相と開業日との違い|震災を越えた技術の全貌について、詳しいまとめを整理して公開しています。
港区芝公園に建つ東京タワー(333m)が半世紀以上にわたり担ってきた送信機能を、なぜ新タワーへ引き継ぐ必要があったのか。背景には日本の通信放送環境が直面していた構造的課題が存在します。
2000年代以降、東京都心部には200mを超える超高層ビルが次々と林立しました。その結果、333mの東京タワーからの電波がビル影に遮られ、テレビ電波の受信障害(マルチパス波によるゴースト障害など)が頻発するようになりました。さらに、2011年7月に完了した「地上デジタル放送(地デジ)への完全移行」や、スマートフォンなどの移動端末向け「ワンセグ放送」の安定受信を実現するためには、600m級の送信拠点から電波を遠方まで見通しよく届けることが国家的急務となっていたのです。
在京民放キー局5社およびNHKは2003年12月、「在京6社新タワー推進プロジェクト」を発足させました。さいたま新都心や秋葉原、墨田・台東エリアなど複数候補地の中から選ばれたのが、東武鉄道の広大な旧貨物操車場跡地(現:押上・業平橋地区)でした。事業費の圧縮、羽田空港の航空路制限のクリア、都心へのアクセスの良さなど、多角的な条件をクリアして誕生したのがスカイツリーでした。その後、電波送信設備の本運用テストを経て、2013年5月31日に東京タワーからの親局送信機能の完全移行が完了しました。