踏んだり蹴ったりの意味と由来とは?泣きっ面に蜂との違いや例文解説
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災難が重なる表現には複数の慣用句が存在しますが、それぞれの持つ前提条件や心理的ニュアンスには明確な違いがあります。
「泣きっ面に蜂」との最大の違いは、当事者の「初期状態」にあります。「泣きっ面に蜂」は、すでに悲嘆に暮れて泣いている無防備な状態のところへ、さらに蜂に刺されるような痛手が加わる状況を指します。つまり「精神的な弱り目に対する追い打ち」が主軸です。一方の「踏んだり蹴ったり」は、最初の状態に関わらず、理不尽なトラブルが間髪入れずに連続する事実そのものを強調します。
類語・同義語として並び称される表現のニュアンスの違いは次の通りです。
【災難が重なる類語のニュアンス比較】
・弱り目に祟り目:不運で体勢が崩れている時期に、運命的な不吉な出来事や災いが重なること
・一難去ってまた一難:一つの危機をようやく乗り越えた直後に、間を置かず新たな困難が現れること
・雪上に霜を加う:不幸な出来事にさらに不幸が重なり、苦難が増大すること
・前門の虎、後門の狼:一つの危険から逃れたものの、別のさらに大きな危険に挟み撃ちにされること
「一難去ってまた一難」が時間的な前後の連続性を帯びているのに対し、「踏んだり蹴ったり」は同時に多方向から痛手を食らうような密度の高い災難を表す場面に適しています。