洗濯機の歴史年表と三種の神器の真相!重労働からAi家電への進化史

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噴流式の普及に続いて1960年代に覇権を握ったのが、二槽式洗濯機 歴史における主役たちです。それまでの単槽式は、脱水時に手動ローラーへ衣類を1枚ずつ通す必要があり、指を巻き込まれる危険やボタンの破損といったトラブルが絶えませんでした。そこで日立製作所をはじめとする電機各社が開発したのが、洗い槽と遠心力脱水槽を並列配置した「二槽式」です。

二槽式洗濯機は、日本の家庭環境に極めて合理的に合致していました。洗濯槽で洗った衣類を取り出して隣の脱水槽へ移す作業は人手を要したものの、強力なモーターによる高速回転脱水は、湿度の高い日本の気候でも乾きやすい状態を作り出しました。さらに、「洗い終わった洗濯液を捨てずに、汚れの少ない白物から順に2回、3回と洗う」という節水・節約の知恵を実践できたため、長らく圧倒的な支持を集め続けました。

しかし、1970年代から1980年代にかけてライフスタイルは再び激変します。高度成長に伴う団地やマンションの増加で洗濯機の設置場所は屋外やベランダから「室内の脱衣所・防水パン」へと移り、女性の本格的な社会進出に伴って「脱水槽へ洗濯物を移し替えるための待機時間」すら惜しまれるようになったのです。

ここで登場したのが、1つの槽で給水・洗い・すすぎ・脱水までを全自動で行う「全自動洗濯機」でした。初期の全自動は二槽式に比べて洗浄力が弱く、糸くずが衣類に付着しやすいといった不満もありましたが、マイコン制御技術の進化と水流パターンの改良によってこれらを克服。洗濯物を放り込んでボタンを押せば、外出している間に脱水まで終わっているという利便性は共働き世帯の必須条件となり、平成を迎える頃には二槽式からの世代交代が決定的なものとなりました。

そして2000年代以降、ヨーロッパ由来の構造を取り入れたドラム式洗濯機 進化の歴史が幕を開けます。たたき洗いで衣類の傷みを抑え、大幅な節水を実現できるドラム式は、当初「日本の軟水では泡が立ちすぎて排水エラーになる」「本体重量が重すぎて木造住宅の床が共振する」「縦型より洗浄力が劣る」といった手厳しいクレームに直面しました。しかし、日本の技術者たちは振動を打ち消す液体バランサーやダンパー構造、さらには洗濯槽を斜めに傾けて出し入れを容易にした「ななめドラム」を独自開発。ヒートポンプ乾燥技術と組み合わせることで、雨の日でも干さずにそのまま着られる「完結型家電」へと進化を遂げたのです。

山口 彩花

山口 彩花

写真家・フォトエディター

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。

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