中国茶の淹れ方完全ガイド!急須で劇的に美味しくなるプロの秘訣

中国茶の淹れ方完全ガイド!急須で劇的に美味しくなるプロの秘訣に関する専門家の意見を分かりやすく解説いたします。

中国茶に対して「小さな急須や独特の杯をいくつも並べなければならない」というイメージを持つ人は少なくありません。しかし、都内の中国茶専門店で筆者が取材した熟練茶藝師の証言によれば、「茶器の国籍よりも、内部温度の低下を防ぎ、一滴残らず湯を注ぎ切ることのほうが味を決定づける」といいます。

日本の急須で中国茶を劇的に美味しく仕上げるためのポイントは、極めてシンプルに整理できます。

第1のコツは、「徹底的な器の予熱」です。烏龍茶やプーアル茶の香気成分である芳樟醇(リナロール)やインドールなどは、95℃以上の高熱下で一気に揮発します。常温の急須に熱湯をそのまま注ぐと、陶器自体に熱を奪われて湯温が5℃〜10℃も急降下してしまいます。茶葉を投入する前に沸騰した熱湯を急須になみなみと注ぎ、フタをして1分ほど温めてから湯を捨て、間髪を入れずに茶葉を投入してください。

第2のコツは、「茶こしアミの選び方と対流の確保」です。カゴ状の取り外し式茶こしを使うと、湯の中で茶葉が十分に膨らむ空間が奪われ、平坦な味になりがちです。急須の内側に帯状の金属アミが直接張られたタイプ(帯茶こし・深蒸し対応型)や、注ぎ口の根元に陶製の穴が空いた「笹かめ」「セラメッシュ」仕様の急須を使うことで、急須内部で茶葉が大きく舞い上がり、奥深い余韻が引き出されます。

第3のコツは、「最後の一滴(ゴールデンドロップ)まで注ぎ切る」ことです。急須内に湯が残っていると、次の煎を待つ間に茶葉が過剰に抽出され、えぐみや苦味の元凶となります。注ぎ終わりにはしっかりと急須を傾け、内部をほぼドライな状態に保つことが、何煎も美味しく飲み継ぐ絶対条件となります。

池田 達也

池田 達也

マネー&キャリアエディター

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。

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