「猟友会はおかしい」批判の裏にある理不尽な現実と出動拒否の真相
「猟友会はおかしい」批判の裏にある理不尽な現実と出動拒否の真相に関する注目トピックを速報でお届けします。最新情報を求める方は必見です。
猟友会と行政・警察の間に決定的な亀裂を生じさせ、全国のハンターを震撼させた象徴的事件が、北海道で起きた砂川市における銃所持許可取り消し裁判です。
2018年8月、砂川市と地元警察署の要請を受け、住宅街近くの草地に出没した体長約1.4メートルのヒグマを駆除するため、地元猟友会の支部長が出動しました。現場には市職員や警察官が立ち会い、支部長は背後に高さ8メートルの土手(バックストップ)があることを目視確認した上で、安全を確保してライフル銃を発砲・命中させました。
ところがその後、北海道公安委員会(北海道警察)は「土手の向こう側に建物があり、弾丸が到達する恐れがあった」として鳥獣保護法および銃刀法違反を主張し、支部長の銃所持許可を取り消す処分を下したのです。行政と警察の要請に応じて危険な害獣を仕留めたはずの功労者が、一転して「銃刀法違反の犯罪者」として扱われるという異常事態が発生しました。
処分取り消しを求めた裁判では、一審の札幌地裁がハンター側の主張を認め処分を取り消したものの、二審の札幌高裁は一転して道側の主張を支持し請求を棄却。この司法判断に対し、全国のハンターからは「公的要請で命を懸けて撃ったのに、後から警察に銃を取り上げられるなら、怖くて引き金を引けるわけがない」と激しい怒りの声が上がりました。この警察とのトラブルと法的リスクの理不尽さこそが、各地で出動拒否が相次ぐ直接の引き金となったのです。