おすぎとピーコが描いた昭和・平成芸能史 毒舌と愛の現在地を追う
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二人の真骨頂といえば、専門分野における比類なき情熱だ。おすぎによる映画批評は、配給会社や大物プロデューサーの思惑など一切無視する完全なユーザー目線が貫かれていた。1990年代後半の大ヒット作『タイタニック』の際、涙を流しながらその映像美と物語性を熱弁した姿は、今も多くの映画ファンの記憶に焼き付いている。観客の心を動かす作品には惜しみない称賛を贈り、逆につまらない作品には容赦なく落胆を表明するスタイルは、作品の動員数を直接左右するほどの絶大な影響力を持っていた。
一方、ピーコが確立した「ファッションチェック」のコーナーは、街行く人々や芸能人の着こなしを辛口で切る伝説的な企画となった。だが、その毒舌の裏には常に「洋服への深い愛」と「着る人を引き立てたい」というプロとしての美学が存在していた。単にけなすのではなく、どうすればその人がより魅力的になれるのかをアドバイスする温かい指導精神こそが、視聴者に長年愛された本当の理由であった。