トマトトーンの使い方完全ガイド!希釈倍率と散布時期の失敗防ぐ秘訣
トマトトーンの使い方完全ガイド!希釈倍率と散布時期の失敗防ぐ秘訣の見逃せないポイントを徹底的にカバーしました。
ネット上の菜園フォーラムやSNSでは、「トマトトーンを使ったのに実が大きくならない」「新芽がシワシワになって枯れそう」という悲鳴が毎年のように投稿されています。なぜ良かれと思って散布した薬剤が、かえって植物を痛めつける結果になってしまうのでしょうか。その真相は、「オーキシン濃度の過剰供給」にあります。
植物ホルモンは、極めて微量(百万分の一単位の濃度)で強烈な生理作用を及ぼします。人間でいう内分泌ホルモンと同様で、適量であれば生命活動を力強く後押ししますが、過剰に投与されると細胞分裂の制御が完全に崩壊してしまいます。トマトトーンの薬害と奇形果の真相を整理すると、現場で頻発するトラブルは主に以下の3つのパターンに集約されます。
第1に、「葉の奇形・縮れ(モザイク様症状)」です。花以外の新芽や生長点に高濃度の薬液がかかると、葉脈の発達が異常になり、葉がヒモのように細長くよじれたり、葉先が傘のように内側に巻き込んだりします。これはウイルス病(モザイク病)の症状と酷似しているため、病気と勘違いして株ごと引き抜いてしまう園芸初心者が後を絶ちません。
第2に、「空洞果(角果・ピーマン果)」の発生です。着果処理の濃度が高すぎたり、散布時期が早すぎて未熟な小さな蕾に散布したりすると、果実の外皮ばかりが急激に発達し、内部の胎座(ゼリー部分)の発泡・肥大が追いつかなくなります。切ってみると中身がスカスカで、まるでピーマンのような角ばったトマトに育ってしまいます。
第3に、「乱形果・窓あき果・へその突起」です。後述する二度まきや高温下での過剰散布によって子房の一部だけが過剰増殖し、果頂部(お尻の部分)が裂けたり、チャック状の傷や突起が生じたりします。実をつけるはずの薬剤が、使い方をひとつ誤るだけで出荷も鑑賞もできない欠陥果を生み出す諸刃の剣へと変貌するのです。