理学療法士と作業療法士の違いを徹底比較!年収・適性・将来性の真相
今注目を集めている 理学療法士と作業療法士の違いを徹底比較!年収・適性・将来性の真相について、多角的な視点をご紹介しています。
リハビリテーションの現場において、理学療法士(PT:Physical Therapist)と作業療法士(OT:Occupational Therapist)が担当する領域は、法律(理学療法士及び作業療法士法)の上でも明確に区別されています。その最大の違いは、リハビリが対象とする「人間の機能レベル」にあります。
理学療法士(PT)の役割は、病気やケガ、加齢などによって身体機能が低下した人に対し、「座る」「立つ」「歩く」「寝返りを打つ」といった基本動作能力の回復を図ることです。主に筋力トレーニング、関節可動域訓練、歩行練習といった「運動療法」や、温熱・電気・光線・水などの物理的刺激を用いる「物理療法」を駆使します。骨折や脳卒中直後の急性期リハビリ、スポーツ選手の競技復帰支援(アスレティックリハビリテーション)など、ダイナミックに身体そのものの機能を再建していくアプローチが中心です。
これに対し、作業療法士(OT)が担うのは、基本動作の上に成り立つ「応用動作」と「社会適応能力」の回復です。食事をする、着替える、料理を作る、文字を書く、入浴するといった日常生活活動(ADL)の訓練はもちろん、復職支援や趣味活動の再開までを視野に入れます。さらに、OTの際立った特徴として「精神機能のリハビリテーション」を公式に担当する点が挙げられます。うつ病や統合失調症などの精神疾患を抱える方、発達障害のある子ども、認知症高齢者に対し、手芸、陶芸、園芸、音楽、パソコン作業といった具体的な「作業活動」を通じて心身のバランスを取り戻す支援を行います。
なお、リハビリの主要3職種として並び称される言語聴覚士(ST:Speech-Language-Hearing Therapist)は、「話す・聞く」といったコミュニケーション機能や、食べ物を飲み込む「嚥下(えんげ)機能」に特化したリハビリを担当します。このように、身体の土台を築くPT、生活とこころを再建するOT、意思疎通と食を支えるSTという、精緻な役割分担が成立しています。