喉の痛みと咳は何科へ?内科と耳鼻科の選び方と危険な病気のサイン
喉の痛みと咳は何科へ?内科と耳鼻科の選び方と危険な病気のサインについて押さえておきたい 事実を分かりやすい構成で解説いたします。
医療現場において、医師たちが最も懸念を抱いているのが「市販薬の不適切な服用」と「抗生物質に対する誤った信仰」です。
「喉の痛み 咳 市販薬 選び方」を検索すると、解熱鎮痛成分、抗ヒスタミン成分、鎮咳成分がすべて配合された総合感冒薬(いわゆる風邪薬)が上位に並びます。しかし、総合感冒薬はあくまで「多岐にわたる不快症状を一時的に和らげる対症療法」に過ぎません。咳喘息やマイコプラズマ肺炎に対して市販の総合風邪薬を服用しても、原因にアプローチできないばかりか、抗ヒスタミン薬の副作用で気道分泌物が乾燥し、痰が出せなくなってかえって咳が悪化する事例すら報告されています。
咳を鎮めたいからと市販の鎮咳薬(コデイン類など)を連用すると、体外へ異物や細菌を排出しようとする生体防御反応を無理やり止めてしまい、気管支の奥に菌を閉じ込めて重症化を招く危険性もあります。市販薬を活用する場合は、「喉の炎症を抑えるトラネキサム酸」「痰の切れを良くするカルボシステイン」「痛みを抑えるイブプロフェン」など、単一の有効成分に絞った製品を最大でも3〜4日間の応急処置として使うのが正しい向き合い方です。
もう一つの根強い誤解が、「病院に行って強い抗生物質(抗生剤)を出してもらえば早く治る」という思い込みです。風邪と呼ばれる上気道炎の80〜90%はウイルスが原因であり、細菌を殺すための抗生物質はウイルスに対して一切効果がありません。医学的に不要な抗生剤の乱用は、体内の有用な腸内細菌叢を破壊して下痢を引き起こすだけでなく、耐性菌を生み出す元凶となります。医師が抗生剤を処方しないのは手抜きではなく、診断に基づいた極めて妥当な医療判断なのです。