人間の歯の本数は何本?大人と子供の違いや親知らずの真相を徹底解剖
人間の歯の本数は何本?大人と子供の違いや親知らずの真相を徹底解剖の具体的な内容に迫る! 専門的な視点で紐解きます。
「永久歯が生えてこない」「子どものレントゲンを撮ったら大人の歯のタネがないと言われた」。近年、こうした悩みを抱える保護者や大人が増加しています。人間の歯の本数は全員が一律同じではなく、遺伝や発生段階の異常によって「足りない」あるいは「多すぎる」トラブルが日常的に発生しています。
まず注目すべきは、歯の本数が足りない先天性欠如の真相です。本来作られるべき永久歯の芽(歯胚)が生まれつき形成されない状態で、日本小児歯科学会の大規模調査によると、子どもの約10人に1人(10.1%)に認められる極めて身近な疾患です。特に下の「第2小臼歯」や上の「側切歯」に多く発現します。
先天性欠如が起きると、生え変わるべき永久歯が存在しないため、乳歯が大人になってもそのまま残り続けます。いわゆる「大人乳歯」です。乳歯は永久歯よりも歯根が短くエナメル質も薄いため、20代〜30代でグラグラになり脱落してしまうリスクを抱えています。都内の小児歯科専門医は現場の様子を次のように語ります。
「学校検診では見逃されることも多く、小学校高学年でパノラマレントゲンを撮影して初めて『永久歯が2本欠如している』と判明し、ショックを受ける親御さんは非常に多いです。早期に見つかれば、乳歯をできるだけ温存しながら将来の矯正治療やインプラント、ダイレクトボンディングなどの補綴計画を長期的に立てることが可能です」(都内歯科クリニック院長)
一方で、規定の数よりも多く歯が作られてしまう過剰歯の原因と治療詳細まとめについても正しい知識が必要です。過剰歯の発生率は人口の約1.5〜3.0%とされ、圧倒的に上の前歯の間(正中埋伏過剰歯)に多発します。原因は完全には解明されていませんが、歯ができる初期段階で歯胚が異常に分裂したり、歯堤(してい)の遺残組織が活性化したりするためと考えられています。
過剰歯を放置すると、永久歯の前歯がハの字に開いて隙間(すきっ歯)になったり、永久歯の根っこを圧迫して萌出を妨げたりする悪影響を及ぼします。多くは骨の中に逆向きに埋まっている「逆性埋伏」であるため、CT撮影で深さや神経との距離を正確に測定した上で、歯茎を切開して骨を削り摘出する小手術が行われます。不要な歯だからといって闇雲に抜くのではなく、周囲の永久歯への干渉度合いを見極める診断技術が問われます。