カーリングのストーンはなぜ高額で重い?無人島の石と最新センサーの真相
カーリングのストーンはなぜ高額で重い?無人島の石と最新センサーの真相についての真相をお届けします。
一般のファンが抱きがちな誤解として、「高価なストーンは激しい衝突ですぐに摩耗し、頻繁に買い替えられているのではないか」というものがあります。しかし現場の実態を取材すると、現実は全く異なります。
最高品質のエルサクレイグ産花崗岩で作られたストーンは、耐用年数が50年から100年に及びます。国内外の専用カーリング場でも、昭和期に導入されたストーンが定期的な「ペーパーがけ(底面の再研磨加工)」を経て、現在も第一線で使われ続けています。一度導入すれば半永久的に使用できるため、1個20万円という価格は長期的な減価償却の観点からは極めて合理的な投資といえます。
【プロの結論】観戦者が持つべき「3つの着眼点」
ストーンの構造と特性を理解した上で試合を観戦すると、プレイヤーの戦術意図が手に取るように分かるようになります。
- ストーンの個体差を見極める:天然石である以上、同一セットであっても微妙な曲がりやすさ(カールの大きさ)や滑りやすさの個体差が存在します。選手が序盤のエンドでどのストーンのクセを把握しているかに注目してください。
- 赤・黄のハンドルライトの点灯:デリバリーの瞬間、選手のリリースが適正であればハンドル根元の緑ランプが点灯します。ミリ単位のリリース攻防を知ることで、トップ選手の技術の高さが実感できます。
- 氷上のペブルの変化とスイープの連動:試合後半になるにつれてペブルが削れ、ストーンの挙動が変化します。ストーンの重さ(約20kg)をコントロールするために選手がどれほどの力で氷を掃いているのか、その運動量に着目するのが真の楽しみ方です。