隅肉溶接とは?突合せとの違いから脚長・強度計算まで徹底解説

隅肉溶接とは?突合せとの違いから脚長・強度計算まで徹底解説に関する質問を丁寧にまとめました。専門的な情報をチェックしましょう。

Q1:隅肉溶接の脚長は板厚に対してどのくらいに設定すべきですか?
A1:一般的に、薄い側の母材板厚(t)に対して「S ≒ 0.7t〜1.0t」を目安に設定します。例えば板厚4.5mmと9mmの部材をT字接合する場合、薄い側の4.5mmを基準として脚長は3.5mm〜4.5mm程度が適正サイズです。母材板厚を超えるような過大な脚長指示は、熱変形や母材の組織劣化を招くため避ける必要があります。

Q2:隅肉溶接の有効溶接長さの計算で「2S引く」のはなぜですか?
A2:溶接の開始点(始端)と終了点(終端)には、溶け込みが浅くなったりアークの消え際にくぼみができる「クレータ」と呼ばれる欠陥が生じやすいためです。この端部領域は所定の強度を期待できないため、安全を見込んで両端からそれぞれ脚長S分、合計で「2S」を全体のビード長から減じて有効溶接長(Lw = L - 2S)として計算します。

Q3:突合せ溶接と隅肉溶接はどちらが強度的に優れていますか?
A3:純粋な接合強度と疲労強度においては、開先を加工して母材を一体化させる「突合せ溶接(完全溶込み)」が優れています。しかし、隅肉溶接も適切なのど厚を確保して両面から溶接すれば十分な構造耐力を発揮します。突合せ溶接は開先加工コストが高くつくため、強度が最優先される主骨格には突合せ溶接、二次構造やフレームには隅肉溶接というように適材適所で使い分けるのが合理的です。

斉藤 蓮

斉藤 蓮

デジタルマーケティングコンサルタント

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。

Share this article
Twitter Facebook Pinterest