たらの芽のとげは危険?痛くない下処理法とオントゲ・メダラの違い
たらの芽のとげは危険?痛くない下処理法とオントゲ・メダラの違いの真相について、専門知識を取りまとめてご紹介します。
店頭で見かけるタラの芽と、山野で自生しているタラの芽を見比べたとき、トゲの密度や形状がまるで異なることに気づいた方も多いはずです。これらは単なる個体差ではなく、植物としての系統や栽培環境の違いに起因しています。古くから山菜採りの間では、トゲの多い系統を「オダラ(オントゲ)」、トゲが少ない系統を「メダラ(女だら)」と呼び分けてきました。
現在、スーパーなどの量販店でパック詰めされて2月〜3月頃から並ぶものの多くは、ビニールハウスでふかし栽培された促成栽培品です。これらには作業効率を高めるために開発されたトゲなしタラの芽の品種(代表品種「新駒」など)や、トゲが極めて少ないメダラ系が主に選定されています。一方、4月中旬から5月にかけて直売所や道の駅に並ぶもの、あるいは山林で自生採取される天然ものは、赤みを帯びた硬く鋭いトゲが密生するオントゲが中心となります。
このように、天然タラの芽と栽培ものの見分け方は、基部から茎にかけてのトゲの密集度と色味を確認することで一目瞭然です。赤く鋭角に尖ったトゲがびっしりと並んでいればオントゲであり、緑色主体でトゲが目立たずふっくらとしていればハウス栽培のメダラと判断できます。双方は優劣の関係ではなく、野趣あふれる苦味を求めるか、手軽さと上品な柔らかさを求めるかという嗜好の違いです。